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変わらぬ場所

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10数年ぶりに訪れたその場所は
あの頃と変わらない暖かさと香りがあった

マスターは客の印象でカップを決める
あのときは鮮やかな南国調の色彩のカップに
熱いカフェ・オレが入って運ばれてきた

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ずっと変わらないだろう、と思っていたあの頃の私の姿を見たような気がした…

運ばれてきたカップは落ち着いた感じの
小さな花柄が散りばめられたカップだった

変わったんだね…
そうだよね…

ガテマラという珈琲を飲み
友達の話に耳を傾けながらも

あの頃のあなたの笑顔を思い出していた

せつなくなるわけでもなく
悲しくなるわけでもなく
ただただ穏やかな気分で
あのときの笑顔が今もどこかで続いていますように、と願った
# by yae_35 | 2006-12-10 22:56 | 恋ヤ愛ニツイテ

心を閉じないで

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連鎖する自殺

いじめを苦にして、立場を苦にして…
いろいろな理由はあるだろうけど

一人の子を持つ親として
全ての事件の報道があるたびに我が子と重ねて見てしまう
加害者、被害者、どちらの立場にも立って見てしまう

いじめについて

私は理解できないことがひとつあった

どうして死ぬ前に親に相談しなかったのだろう?

私の息子がいじめを苦にして自殺したとしたなら
きっと、きっとどうして一言でもいいから相談してくれなかったんだろうという
悲しみに包まれるかもしれない
いじめた子供達や対応の遅れた学校や先生に憎しみをぶつけたところで
この気持ちというのはきっと一生ぬぐいきれないだろう
我が子を救ってやれなかったという父親とはまた少し違う母親としての感情?!
そういうものが私自身を苦しめるかもしれない

コンビニとかで販売されいる「別冊PHP」をたまに買って読んでいる
私は決して教育熱心で真面目と呼べるような母親ではない
誰かの意見を耳にする、目で読むというのが好きだからたまに読む
そこに書いてあった

子供は子供なりのプライドがある、ということ
クラスの友達からいじめられると自分の人格を否定されていると感じ
具体的な原因がわからないのに「きっと私が悪いんだ」と
状況だけを受け入れてしまう
きっと私が悪いんだからお母さんに相談しても
「あなたに悪いところがあるんじゃない?」と言われてしまうかもしれないと
勝手に解釈してしまう、もう一つは純粋に親に心配や迷惑をかけたくないと
いう気持ち(子供なりの優しさ)、あとは家庭環境に問題があるとき…と。

自殺した子供が残す遺書に親に対して「ありがとう」という言葉があると
いたたまれない
親を大事に思ってくれるなら、本当にありがとうという気持ちがあるなら
負けないで欲しい、最大の悲しみを与えないで欲しい

自殺の報道を見るたび子供が聞いてくる
そのたびに包み隠さず話す
「いじめられてね悲しくて悲しくてそれがイヤで死んじゃったんだって…」

子供は言う
「僕は死ぬのはイヤだ。怖いもん。息できんくなるんでしょ?絶対イヤだ。」
まだ小1だからその程度の感覚しかない。
そのたびに私は子供に話す

どんなときでもどんなことがあったとしても
私にとって一番辛いことはあなたが突然自分で命を絶ってしまうこと、と…

学校ではこうした連鎖している自殺に対して命の尊さを生徒に
朝礼とかで話しているようだけど
一番大事なのは親子でそのことについて話しあうことなんじゃないかな、と思う

いじめを苦にして自殺してしまった息子の目を閉じた顔というのは
耐えられないだろう

おやすみ♪といって気持ちよさげな寝顔以外は見たくない
それが母親というもの…

ふがいない親かもしれないけど
苦しいときは一緒に苦しんであげるから
どうか心を閉じないで

そう我が子に願っている

自殺を考えている子供たちがいるのなら
ほんの少し親にも考えさせる、苦悩する時間を与えて欲しい
少しでも苦しさを分け与えて欲しい
この世に存在する無意味さを嘆く前に
存在して欲しいと願う人の声を聞いて欲しい
# by yae_35 | 2006-11-16 19:20 | ナゼニ?

好きな時間

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写真を整理していた。
整理しながらいろんな音楽を聴いていた。
そしてふと手にした一枚「小田和正/自己ベスト」

この人の音楽は秋の雰囲気が良く似合うような気がするなぁ。
そして…恋していた頃を思い出させる。
そういえば、「ラブ・ストーリーは突然に」を聴いたからこの前書いたんだったね。

小学5・6年ぐらいのときに初めてオフコースという名前を知った。
一言、暗いっ!!ぐらいにしか思えてなかった。
その頃と言えば、トシちゃん、マッチ、よっちゃんだったから、笑。
中学生になったらヤッくん、モッくん、フッくんになって
チェッカーズのフミヤの弟、尚之に一途だった。

好きになることが恋だと思っていたこの頃…
私は真剣に悩んでいたことが一つあった。
小6の終わりに友達だとしか思っていた男の子に告白された。
「好きだから付き合って下さい」
初めて人から好きだと言われ付き合うってことがどういうことだかも分からないまま
当時流行っていた交換日記を始めた。
書くことなんて本当に日記だった、笑。絵を描いてみたり、カラフルにしてみたり。
二人で一緒に並んで歩くことさえ恥ずかしくて…
中学生になって部活の帰りに無理やり一緒に帰りなよと
先輩達の策略にはまり二人で帰り道を歩いた。
こういうの恥ずかしいよね、、なんて言いながら歩いた。
手も繋ぐことなく、キスすることもなく純粋だった。
それからしばらくして、私はチェッカーズの尚之がいいな♪と思いはじめていた。

芸能人、という意識がなかった。
優しい笑顔、照れくさそうなしぐさ、なのにサックスを吹くときの真剣さ。
私は尚之に恋をした。
付き合っている男の子には持てない感情。
私は尚之のほうが好きだ。
そう確信した私は男の子にちゃんと打ち明けたほうがいい。いや、言わなければいけない。
本当の気持ちを伝えなきゃ。
そして、男の子に手紙を渡した。
「他に好きな人ができました。もう付き合えません。ごめんなさい。」
その子が聞いてきました。他に好きな人って?そして私はチェッカーズの尚之、と答えました。

これ…成人式のときも同窓会のときもいまだ男友達からは
責められるネタです。。。
いや、、、でも、、、しかし、、、その当時は真剣だったのよ~~~~っ!!!

そんな私も年齢を重ねて一つ、また一つと
人を好きになっては泣いて笑って…

こうして小田和正の曲を聴いて詞の意味を受け止めれるような年齢になった。
そして優しいメロディーと優しい声が大好きになった。

短い人生の中で出逢う人は私に足りない何かを持ってやってくる。
出逢いは偶然じゃない。
神様がその人に足りないものを気付かせるために仕組むこと。
あなたに足りないものは何かと…
口には出さずに教えてくれる。
時には傷つきながら、時には酔いしれながら。
なのに、なのに気付くのはいつも離れたあと…
たくさん自分に足りないものを教えてもらってきた。

大事にしなきゃいけない、離れる前に気付かないといけない。

そんなことを…歌っているよな…そんな気がして素直な時間が持てるんだよね、聴いてると。
# by yae_35 | 2006-10-28 20:02 | ヒトリゴト

そういうもんかも?!

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いくつも似たような小枝があるのになぜか同じところにトンボは戻ってきた。
飛んで行っては戻り、また飛んで行っては戻り。
何度か繰り返していたのに今度は違う小枝にとまった。

あらら。違う枝でも大丈夫なんだ?

そう思ったのも束の間。再び同じ枝に戻ってきた。
違う小枝にとまることもあるけど時間的にはほんの数秒でやっぱり同じ枝に戻ってくる。

お気に入りの場所なのかな???

トンボの習性?!が世の中の殿方と重なって見えてしまった、笑。
トンボの時間を人間に置き換えたとして…
寄り道してもよそ見をしても何十年の中のほんの数日と思えば腹も立たない?!
お気に入りの場所であれば…必ず帰ってくるもんなのね、笑。

このトンボ、、、きっと雄なのかもね…爆。
# by yae_35 | 2006-10-09 02:51 | ヒトリゴト

ラブ・ストーリーは突然に

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あの日、あの夜、坂道を照らす月の光があんなに明るくなかったら…
澄んだ夜じゃなかったら…
出逢ってはいなかったのかもしれないね。

最終電車で降り立った駅
友人宅を探し知らない街を彷徨って歩いていた。

月明かりを背にあなたが坂道を下りてきた。

寝静まった住宅街
聞こえてくるのは二人の歩く足音だけ
いろんな人とすれ違った
どうしてあなただったんだろ?
たくさんの人の中からどうしてあなただったんだろ?
すれ違う瞬間声をかけた
「すみません・・・友人の家を探していて迷子になってしまって。。ここは、どこですか?」

逆光になっているあなたの顔はよく見えなかった。
声だけが…声だけが不安になっている私に届いた。

一緒に探してあげるよ、と言ってくれたあなた。
二人で長い時間歩いた。
あなたが横浜の大学生だということ、浜松の出身だということ、いろんなことを知った。
そして私も世田谷の看護学校にいるということ、奄美の出身だということ、いろんなことを
話した。

一晩中一緒に探してくれたけど見つからなかった。

いい人だな、優しい人だな、面白い人だな、それが私の印象だった。

また横浜に来ることがあったら電話してよ、案内してあげるよ、と
電話番号を教えてくれた。

改めてお礼を言うべきかどうするべきか。。。電話かけようかどうしようか。。。

そのとき私は高校時代から付き合っていた同級生の彼と遠距離恋愛をしていた。
私が好きなのは福岡にいる彼で…だから…
頭の中では分かっているのに心が動揺していた。
肩を並べて歩いた時間がどんどん大きく膨らんだ。

気持ちがゆらゆらしていたので結局電話を入れることができずに週末を迎えた。

寮には電話が二つ。
どちらも常に誰かがいた。携帯もない時代。
外から電話が入ると該当者の名前が放送で呼び出される。
思わぬ時間帯に名前が呼ばれた。
こんな時間帯?!誰だろ???
「もしもし、ちょっと寮の外に出てこれる?」
心臓が飛び出そうになった。
ドキドキドキドキドキドキ。。。。。。門のところまで走った。全速力で走った。

「なんで電話番号が分かったの?なんでここにいるの???あ。いや。この前は
ありがとう。ちゃんと改めてお礼を言おうと思ってはいたんだけど。」
「学校の名前教えてくれたじゃん。だから…友達とかに聞いてね、笑。なんとなくまた
逢いたいな、って思って。電話くれないからさ、行けばなんとかなるかなと思って。今度さ、大学に遊びに来ない?っつーか来て欲しいんだけど。どう?」

バンッ・・・ゆらゆらしていた気持ちがあなたの言動で倒されちゃった。。。

月明かりが…二人に魔法をかけたのかもね…
# by yae_35 | 2006-10-09 01:18 | 恋ヤ愛ニツイテ